おいしいコーヒーの作り方 | 豆の選び方、入れ方、飲み方

おいしいコーヒーを飲む、または入れてあげるために、知っておきたいことがあります。

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コーヒー!焙煎度合いによる健康効果の違い

   

2016年1月13日(水)の「L4YOU!」(エル・フォー・ユー)という番組で、コーヒーの健康効果について扱っていました。
ゲストは俳優の吉田鋼太郎でした。

2012年、国立がんセンターの調査結果が発表されてから、NHKをはじめ、いろいろなメディアでも取り上げいます。
NHK「あさイチ」で取り上げた内容は興味深いものでした。
このブログにも、内容のまとめや感想を書きました。
疫学調査で分かったコーヒーのすばらしさ | 健康効果 あさイチより
2015年5月にも日経新聞で同様の内容が発表されました。

今回、L4YOU!では、薬学の専門家でコーヒーについて特に詳しい、東京薬科大学名誉教授 岡希太郎氏がいろいろなことを説明してくれました。
わかりやすかったです。

特に、興味深かったのは、焙煎度合いによる健康効果の違いです。
漠然と思っていたことが、きちんと整理されました。

焙煎をするようになって、豆の産地以上に焙煎度合いによって珈琲の味や香りが変わってくることを知りました。
そうであれば当然、成分も変化してくるはずだし、健康効果も変わってくるだろうと漠然と思っていました。
それが、どのような違いなのかにも、きちんと踏み込んでくれたのは良かったです。

そして、深煎りと浅煎りの良さを両方享受するためには、1:1のブレンドにすればいいということも、シンプルですがいい提案だと思いました。

私自身、深煎りが好きなのでコーヒー本来の成分は随分飛んでしまっているのではないかと残念に思っていました。
深煎りには、深煎りにしかない健康効果があるということでうれしく思いました。
また、これまで以上に浅煎りにも取り組んでいきたいものだと思いました。

以下に、番組で紹介されていた情報を私なりに整理しておきます。

コーヒーの4大健康成分と焙煎度合い

(1)カフェイン

★眠気や倦怠感を解消し、頭をすっきりさせる

注目・・・インフルエンザの死亡率を下げたり、C型肝炎ウイルスが発ガンするのを予防する効果も期待できる。
カフェインには、ウイルスをやっつける働きはないものの、炎症を抑え、ウイルスが細胞の外に出るのを防ぐ働きがあるそうです。
肝臓がんへのリスクを25%にまで抑えることが明らかになったそうです。

アルコールの毒性を押さえ、肝炎になるリスクも下げてくれるそうです。
(コーヒーを多く飲む人ほどγ-GTPの数値が低いというデーターが示されていました。)
非アルコール性肝炎「NASH」にも効果が期待できるそうです。

風邪薬にもカフェインは配合されています。
珈琲のカフェインによって、風邪薬や頭痛薬の効き目を強めるとことはあるそうです。
ただ、コーヒーで薬は飲まない方がいいそうです。

カフェインの取りすぎは、良くないとのこと。
適正なのは3~4杯。
5杯以上だと心臓病のリスクが高まってしまうそうです。
岡 「多くなりそうなときには、デカフェコーヒーなどにした方がよい。」

・10年ほど前、エチオピアでカフェインを含まないコーヒーが発見されたそうです。
(これは初耳でした。)
栽培は難しいということでした。

(2)クロロゲン酸【浅煎りのみ】

★ポリフェノールの一種で、苦みや褐色のもととなる成分
※焙煎度合いが進むとなくなっていきます。
注目・・・老化を予防する抗酸化作用がある。しかもカフェインの抗炎症作用と共に相乗効果を現します。

活性酸素は細胞膜を酸化して破壊してしまいます。
細胞の内容物が漏れ出すと、周辺組織に炎症が起こり、病気の原因となることも。
クロロゲン酸は強い抗酸化力を発揮して、活性酸素を取り除いてくれます。
しかも、抗酸化ビタミンC・Eの働きも強め、細胞を徹底的に守ってくれます。

細胞が破壊されたとしても、カフェインが炎症を抑えてくれます。

浅煎りコーヒーにしかないのは、老化防止効果!でした。

アルツハイマー病の予防にも効果があります。
(コーヒーを1日3~5杯飲む日が将来アルツハイマー病になるリスクは最大62%まで低下するそうです。)
20年前から習慣化していくことが大事だそうです。

(3)ニコチン酸【深煎りのみ】

★3つの働きで動脈硬化を予防。
①血中の脂肪を減らす
②血管壁を保護し柔らかく
③血液が固まるのを防ぐ

※脂質異常症の治療薬にもなっているそうです。

珈琲に含まれる20種類以上の香り成分にも、ニコチン酸と同じような効果が期待できるそうです。

(4)NMP【深煎りのみ】

★副交感神経を刺激してリラックスさせる効果
岡 「カフェインの刺激を弱めたい方は深煎りがおすすめです。」

浅煎りとは違った抗酸化作用。
がんの予防になるという研究結果があるそうです。

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番組に登場した自家焙煎のお店。
渋谷区代官山の「カフェ ファソン 代官山ロースターアトリエ」
浅煎りの場合、弱火で13分から14分で仕上げるとこのと。
「浅煎りは、この豆がもともと持っている酸味の個性がすごくわかりやすい。」

さらに焙煎を進め、強火で16分ほどすると、深煎りのコーヒー豆が仕上がりました。
「焙煎を進めていくと、酸味の成分が減っていって、そこに苦みの成分が加わってくる。
一番いいところで出してやる。苦みとコクと、苦みのほうの甘みも感じられるようになる。」

「珈琲の生豆には、クロロゲン酸というポリフェノールが含まれています。
この成分は熱に弱いため、浅煎りの豆にしか含まれいないんです。」
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岡先生おすすめ!深煎り豆と浅煎り豆の成分ブレンド

〇浅煎り豆特有の成分=クロロゲン酸→・老化防止効果
●深煎り豆特有の成分=ニコチン酸→・血管改善作用

岡先生は、どちらも同時に摂れる成分ブレンドがオススメということでした。
岡先生、直々にやって見せてくれていました。
その要領をメモします。
(お湯の温度など、私自身の考えとは違うところもありますが、、、)

・豆は1杯分10グラム。浅煎りと深煎りは1:1。
(5グラムずつということになりますね。これで100ccのコーヒーに。)

・豆は中挽き。
・ドリッパーに粉を入れる。(円錐形のドリッパーをお使いでした。)
・お湯の温度は90度から80度くらい。(温度が高すぎると雑味が出るとのこと。)
・蒸らす、成分が染み出す大事な工程。
・真ん中からゆっくりお湯を注ぐ。
・30cc抽出したところで、ドリッパーを外す。
・お湯を足して100ccにする。

岡 「濃く入れて薄めても、有効な成分は90%以上は抽出されている。この入れ方だと、時間がたっても味が落ちない。」

スタジオで試飲した結果、
吉田 「中間ですね。」
味わいには劇的なものはなかったようです。

コーヒーと健康、豆知識

※浅煎りのコーヒーはただ単に薄いとこととは、違うということが説明されていました。

※インスタントコーヒーも成分的にはレギュラーコーヒーとほとんど変わらない。
インスタントならではの成分もある場合がある。

※ホットでもアイスでも飲み方は自由でよい。

※風邪の時、コーヒーに入れるならハチミツがおススメ。長引く咳に効果的だそうです。

※コーヒーを飲むのは、食前がよい。クロロゲン酸が糖質の吸収を阻害するとのこと。

※タバコを吸うとコーヒーの効きが悪くなるというデーターがあるそうです。

※カフェインは脂肪を筋肉や臓器に運び燃焼させる働きも。コーヒーそのもので太ることはない。

※女性の方が、ホルモンの関係でコーヒーの効果が上がりやすいというデーターがあるそうです。

内容盛りだくさん、コーヒーの効果について、とても勉強になる番組でした。

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